子どもに伝わる叱り方

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うちの娘も一歳半になって行動範囲が広がり、今までのように、ただただかわいがってるだけでは済まないような場面がちらほら出てきた。

散歩中に車道めがけて突然走りだす。
一人では降りられないのに、公園の下り階段にまっしぐらに進んでいく。
乾いた鳥の糞を拾っちゃって、そのまま口に入れそうになったりもする。

室内では、親の顔をおもちゃで叩く。
料理中も親のそばにいたくて、火や熱湯や刃物を扱っているそばに来たがっちゃう。
など。

危険なことは叱って分からせていかないといけないんだけど、これがどうにもうまくいかない。
真面目な顔をして「ダメ!」と言っても、にっこり笑って抱きついてきたりする。

経験豊富な保育士とか、世の中には子どもの叱り方が上手な人もいるんだろうけど、ぼくも妻もまったく下手くそで、結構真剣に悩んでいた。

だから先月放送されたNHKの番組「すくすく子育て」の、「子どもに伝わる叱り方」の回がとても参考になった。

NHK Eテレ すくすく子育て|いままでの放送 -「子どもに伝わる叱り方」

すごく参考になったのは「まずは共感する」ということ。

頭ごなしに「ダメ」と伝えても、子どもの耳には入りません。
叱る前に、まずは、「これが楽しいんだよね」「これが好きだよね」と子どものやっていることに1回共感してください。その後で、「それは楽しいけど、こうなっちゃうからダメだよ」と丁寧にダメな理由を伝えてあげましょう。

とっさに共感するのが難しい場合は、

子どもの行動をそのまま言葉にしましょう。
そうすると、子どもは自分のことをわかってもらえたと感じるため、次の言葉を受け入れやすくなります。

さらに、「こうすればもっと良くなるよ」というような、代案を出せると子どもは喜びます。

一歳半になると、親の言っていることを結構理解している感じはあるので、これは早速やってみようと思う。

もしも次に乾いた鳥の糞を拾っちゃったときには、
「面白い形だから触ってみたいよね。でも鳥のウンチだから触っちゃダメだよ。こっちを触ってみようよ(どんぐり的なものを差し出す)」みたいな感じでいいんだろうか。

また、「本当に危険な時には大声で叱って当然だ」という話にも結構救われた感じがした。
穏やかに、余裕をもって叱れるような、そんな場面ばかりじゃないもんな。

叱るときに「大声を出してはいけない」という考えは持たない方がいいと思います。
例えば、子どもがケガをしそうになるなど、本当に危険なときは大声が出てしまうものです。
大声が出てしまうような強い感情がこもった叱り方は、1回で子どもに伝わります。1回きりの学習で十分に伝わるんですね。人は、どうしても必要なときは、大声を出してしまうものですし、子どものために大きい声をあげてしまうというのは、自然なことだと思います。
まだ言葉を理解しない子どもにとっては、感情がすべてです。そのため、強い感情をこめることで、親の本気度が伝わります。

親って、要するに子どもに強い愛情をもっているだけの普通の人間なわけなんだし、いつでも正しい叱り方ができるわけじゃないのだ。
長時間怒鳴りつけるとか、過去のことまで持ち出して責め立てるとか、ついには手がでちゃうとか、そういう酷いことさえしなければ、そんなに気に病むことでもないのかもしれないな。

叱ることに腰がひけることなく、必要な時はビシッと叱れる父親になりたいと思います。