スライサーで自分の指をスライスした話

f:id:itachi0829:20160129220343j:plain

いつかやるんじゃないかとは思っていた。

うちで毎日のように活躍している貝印のスライサーは切れ味がよく、サラダを作るのに重宝しているのだが、昨日はうっかりして自分の右手親指をスライスしてしまった。

グロすぎるので傷口はお見せできないが、親指の腹の部分が、5ミリ×3ミリくらいの面積で、スッパリと無くなってなってしまった。

かなりの出血と痛みでパニックになりそうだったが、そこで唐突に、漫画家の岩明均先生が、『寄生獣』のあとがきに書いていたエピソードを思い出した。

確かあの連続殺人犯が持っていたナイフの実物を資料用に持っていて、酔っぱらって指の先をさっくりと切り取ってしまったのだ。

肉と爪が欠損してはさすがに治るまいと諦めていたのだが、日がたつにつれて少しずつ肉が盛り上がり、爪が回復し、指紋まで現れたので、人間の回復力、ひいては自然の力はすごい、自然VS人間みたいに考えることさえも畏れ多い、みたいな話だった。

その話を走馬灯のように思い出したぼくは、スライサーの裏側にへばりついた肉片(すでに血が抜けて小さなクラゲの死骸のように見えた)をサッと洗い流すと、キッチンペーパーで傷口をぎゅっと押さえつけ「この傷は治る!」と自分に言い聞かせて、絆創膏を取りに行ったのだった。


指が回復するまで、経過を随時記録する予定です。